一人でも、一貫でも
宮古のお隣さん的すし屋
ねじり鉢巻きで笑顔を滲ませる、朗らかな雰囲気の親方が一人で切り盛りする店、それがまとい寿司だ。親方の在原守さんは、元々まとい寿司の従業員。2011年の東日本大震災をきっかけに、先代から暖簾を引き継いだ。味は、宮古のすしの一時代を築いた先代の教えを守りつつも、店のスタイルは在原さん流。酒とつまみを楽しむだけでもいい、食べたいように食べてほしいと、“気取りのないすし屋”を地でいく。
ねじり鉢巻きで笑顔を滲ませる、朗らかな雰囲気の親方が一人で切り盛りする店、それがまとい寿司だ。親方の在原守さんは、元々まとい寿司の従業員。2011年の東日本大震災をきっかけに、先代から暖簾を引き継いだ。味は、宮古のすしの一時代を築いた先代の教えを守りつつも、店のスタイルは在原さん流。酒とつまみを楽しむだけでもいい、食べたいように食べてほしいと、“気取りのないすし屋”を地でいく。
純和風にしつらえられた店内だが、箸置きや小物などのチョイスがどこか可愛らしく、一見の客でも心おきなくくつろげる。家族連れや一人客も気軽に訪れると聞いて納得の雰囲気である。まとい寿司の穏やかな空気感をさらに和ませるのが、在原さんのツケ場での立ち振る舞いだ。ふっくらとした手で包み込むように握るその姿からは、一貫一貫への静かなる情熱と、握ることを毎度楽しむ、すし職人として生きてきた在原さんの思いが伝えられる。
在原さんの直筆で書かれたメニューもなかなか味わい深い。サラダから一人鍋まで、居酒屋然とした一面を感じさせる芸幅の広さに、酒が進むわけだと合点がいく。3,500円(税込)で、すしから刺身、焼き魚まで堪能できる「上晩しゃくセット」も人気メニューの一つだ。色とりどりのすしに舌鼓を打ち、旨さに顔を上げてみれば、親方が穏やかな笑みを浮かべている。そんなお隣さんのような安心感を生むすし屋が、“宮古のすし”に彩りのひとつを加えている。
丁寧な仕事が織り成す一皿で、旬を心置きなく味わう。
わさびの緑が透けるほど澄んだ、ヒラメの昆布締め。
どんぶりサイズの茶碗蒸し。ほっこり優しい味わい。
親方の目利きで仕入れる酒は、すし通もうなる品揃え。
店名 | まとい寿司 |
電話 | 0193-62-0262 |
住所 | 宮古市大通1丁目1-14 |
営業時間 | 昼 11:30-13:30 (変更有) 夜 17:00-22:00 |
定休日 | 木曜日 |
平均予算 | 昼 1,200円〜 夜 4,000円〜 |
席数 | 16席 (カウンター6席、テーブル2卓10席) |
駐車場 | 有 (2台) |