「よし寿司」の佐々木良男氏
「すしを握り続けて」
それだけの職人人生
宮古のすしの世界を長年にわたって牽引してきた「よし寿司」の佐々木良男氏。10代で、すし職人を志して以来、すしを握り続ける日々は、傘寿(80歳)を迎えた今日まで変わることなく続いてきた。宮古市民の誰からも「よし寿司の親方」と愛される佐々木さんの存在は、この町で育まれてきた「すしの風景」のひとつと言えるだろう。佐々木氏が歩んできた職人としての日々を振り返ることで垣間見える、すしとともに歩んできた一人の人生と、その胸に秘められた矜持。今日もツケ場に立ち、鮮やかな手さばきですしを握る佐々木親方の記憶から、宮古のすし職人の風景を遠望してみる。