気楽にゆるりと
宮古カジュアルなすし屋
小さなすし屋紗らは、令和5年(2023)開店の新勢力。とはいえ、親方の鈴木徹哉さんは、長年にわたって宮古で握り続けてきたベテランのすし職人。握られるすしは精緻で美しく、名店の風情を漂わせる。その一方で、暖簾をくぐれば、いや、くぐる前から、店のカジュアルな雰囲気にギャップを感じないではいられない。バーカウンター然としたツケ場に立ってすしを握る鈴木さんの姿は、まるでバーテンダーがシェイカーでも振るかのようで愉快な驚きがある。